2008年12月30日、銀座 山野楽器で行われたアルバム・リリース記念のトーク&ライヴショー。特別に“うたまっぷ”ユーザーもご招待いただいたこのスペシャル・イベントの模様をレポート!
第1部のトーク・ショーには、竹善さんの飲み友達でもあるというミュージカル俳優の駒田一(こまだ はじめ)さんが進行役で登場。
開口一番“僕はSING LIKE TALKINGオタクなんです”と駒田さん。会場は大拍手。“コカコーラ”のCMソング「I FEEL COKE '87」を初めて聴いた時から竹善さんのヴォーカルに魅せられ、以来、自他共に認めるSING LIKE TALKINGオタクに。どれだけオタクかと言うと“「止まらぬ想い」や「Spirit Of Love」など大好きな1曲をMDに繰り返し録音して、同じ曲を永遠に聴いている”くらいの“オタク”だとか。駒田さんからは、“竹善マニア”ぶりが発揮される発言が次々と。
駒田:ある日、ピアノ一本とサックスだけの「イマジン」が聴こえてきたんですよ。もう、それが素晴らしくてね。誰なんだろう、誰なんだろうと思っていたら、竹善さんだった!
竹善:ホント何でも知ってるよねぇ。あれはシングルのカップリング曲(94年のシングル「SOMETHING SAD」のc/w曲)だったんだけど、なんでそんな曲まで知ってるの?
駒田:オタクだからです!(大爆笑)
そんな駒田さんの存在を知り、竹善さんが駒田さん出演のミュージカル「レ・ミゼラブル」を観に行ったことがキッカケで交流が始まったというお二人。“「レ・ミゼラブル」を観たら、今度は僕の方が目がハートになっちゃって”と竹善さん。
そんな相思相愛(?)のお二人の親密トークに続いては、竹善さんへの質問コーナー。会場のファンの方から寄せられた質問を駒田さんが読み上げ、竹善さんが回答。
質問:竹善さんのアレンジはグルーヴ感があって大好きなのですが、曲を作ったり、アレンジする際に考えていることはありますか?
竹善:若い頃は、思いつきや勢いで作ってましたが、大人になって経験が増えてくると、経験から出てくる良さと同時に、経験していることによって策にハマりそうになるんですね。だから、いつも、そうならないように、作為的にならないようにということを心がけています。
質問:「Sprit Of Love」をリメイクしようと思ったのは何かキッケがあったのでしょうか?
竹善:ベスト・アルバムを出す時は、単なる過去の作品集ではなく、“前に進んでいる姿勢”も表現したいと毎回心がけています。今回は、ちょうどSING LIKE TALKINGがデビュー20周年を迎えたタイミングだったので、時の流れの中で、バンドがどのように成熟していったのかを形にしたいと思ったんですね。SING LIKE TALKINGの楽曲を素材として使えるのは本人だからできることで、HIPHOPのマッシュアップの手法とクラシックの変奏曲の発想で、過去の自分と今の自分のコラボレーションを実現させました。
質問:2008年でいちばん“楽しかった〜!”“幸せだ〜!”と思った瞬間は?もしくは“俺は天才だ〜!”と思った瞬間は?
竹善:俺は天才だ〜?うーん、あっ、SALT(塩谷哲)とライヴをやってると“俺ってやっぱりMCうまいな”って。その時は、俺って天才かもって思いますね。(場内大爆笑&大拍手)
うれしかったことは、ホントに色々な方とコラボレーションできたことですね。前田憲男さん(浜離宮サマージャズナイト2008“前田憲男のジャズが好き”2008年8月28日、浜離宮朝日ホール)、松原正樹さん(“ソロデビュー30周年記念ライブ”2008年11月25日、六本木スイートベイジル)、渡辺貞夫さん( “STB139 Anniversary Nights” 2008年12月18・19日、六本木スイートベイジル)、あんべ光俊さん(2008年11月1日、新宿明治安田生命ホール)、小田和正さん(“情熱大陸”スペシャル・ライヴ 2008年8月9日、夢の島公園陸上競技場)など。ヴォーカリストとしての20年を経て、また新たなステップを踏めたことはホントに素晴らしいことだとと思っています。
・・・と、そこから竹善さん。質問からどんどん離れて、独走トーク体勢に。小田和正さんの「ラヴ・ストーリーは突然に」の話題になり、♪今〜ウウウ・・・の部分は実は竹善さんが歌っている、と。“あのCDが発売になった時、お袋が初めて息子がプロのミュージシャンになったことを信用した”などという爆笑エピソードも。その後も、竹善さんのトークは止まらず。・・・時間を気にして、まとめに入る駒田さんに対し“質問に答えるコーナーだったこと忘れてた”と竹善さん。会場は大爆笑。
質問が採用された方には竹善さんからプレゼントが。なんと、竹善さん自身が描いた似顔絵付きのゴルフボール!うらやましがることしきりの駒田さん。
2009年は、SALT&SUGARでのレコーディングが決まっているという竹善さん。CDの発売は夏頃とのことで、ライヴ・ツアーも計画中という報告には、すかさず“追っかけます!”と駒田さん。またまた会場は大爆笑。
楽しいトーク・コーナーのあとは、お待ちかねのスペシャル・ライヴ。
1曲目は、今回のアルバムの中でも特に評判だという「遠野物語」。“今朝、練習してきました(笑)”と、アコースティック・ギターを抱えて弾き語りスタイルで披露。
“次はカラオケで歌います(笑)”と竹善さん。カラオケと言ってもTAKE6のコーラス入り。アルバム『CORNERSTONES 2』でTAKE6とコラボレートした「Love's In Need Of Love Today」をオリジナル・カラオケをバックに熱唱。
続いては、シングル「Coloveration〜the spirit of love〜」のc/wにも収録された「雪の華」。“坂本君(坂本昌之さん)のアレンジでこんなにカッコよくなりました。でも、コードが難しすぎて僕には弾けません(笑)”と、オリジナル・カラオケで歌い、“とにかく名曲ですね。歌っていても鳥肌が立つ”と竹善さん。
4曲目は「生まれ来る子供たちのために」。小田和正さんがプロデュース。世界的なハーモニカ奏者トゥーツ・シールマンスも参加。更に松たか子さんがナレーションを担当した豪華なオリジナル・カラオケで披露。
その後、ピアノの前に移動。即興で「I feel Coke '87」の名フレーズも飛び出し、ラストは「心のEvergreen」をピアノの弾き語りヴァージョンで。
イベント終了後は、竹善さんがエントランスで、来場の皆さんをお見送りといううれしいサービスも。一人一人と笑顔で握手を交わす竹善さん。
楽しいトークと素晴らしい歌をありがとうございました!
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