デビュー・シングル「海雪」が20万枚超の大ヒットを記録。黒人演歌歌手として、
大注目を集めるジェロが、早くも1stアルバム『カバース』をリリース。
タイトル通り、日本の名曲のカバー集。“キリン ファイア カフェゼロ”CMソングとしてもお馴染みの「氷雨」をはじめ、ジェロ流の解釈で斬新カバー。
日本の演歌をこよなく愛するジェロ。1stアルバムのカバー曲には、どんな想いが込められているのだろうか。
『カバーズ』リリース直後のジェロに、インタビュー!
──デビュー・シングル「海雪」に続いて、いよいよ1stアルバム『カバーズ』がリリースになりましたね。今回は、カバーに挑戦されたわけですが…。
デビューして4ヶ月が経ちましたが、毎日忙しいけれど、歌と隣り合わせの生活ができて、とても嬉しく思っています。ましてや、カバーアルバムもリリースさせていただくことになり、感無量です。
カバーというのは、スタッフからのアイデアだったのですが、僕自身、日本の演歌、歌謡曲をこうしたカタチで歌うことができて、とても光栄に思っています。新しいアレンジで、若い方にも聴いていただきたいですね。
今回は、7曲カバーさせていただきましたが、日本には名曲がまだまだ存在します。時間のある限り、歌手としてたくさんの歌を歌い継いでいければ本望です。
おばあちゃんの影響で、幼少期から演歌に夢中!
──演歌を聴き始めたのは、おばあちゃんの影響なんですよね?
はい。おばあちゃんの家では、いつも、美空びばりさんが流れていました。あと、村田英雄さんもよく聴いていましたね。
──子供心に、どんなところが演歌の魅力だったのでしょうか?
ビデオで観た演歌歌手の方の“心を込めた歌い方”です。
──アメリカでも、日本の演歌は手に入るんですか?
ええ。日本の演歌などを置いてあるCDショップがあったんですよ。値段はかなり高かったですけど(笑)。
演歌歌手を志し、大学卒業後、単身来日!
──大学卒業後(ピッツバーグ大学情報科学科卒)、演歌歌手を志して、単身、来日されたということですが、将来に対する不安はなかったですか?
もちろん、ありました。でも、もし、演歌歌手の道がダメなら、ITの仕事に行けばいいと思っていました。兄も日本に住んでましたし。
──日本の第一印象は? 想像と大きく違っていた点などなかったですか?
インターネットで調べたり、事前に日本のことは勉強していたので、想像と大きく違ったところはありませんでした。でも、演歌が、若い人にとって、あまり興味のないものになっている…というのは、とても驚きでした。
──来日後は、どんな音楽活動を?
来日2ヶ月で、NHKのど自慢に出場したんです。坂本冬美さんの「夜桜お七」を歌って、合格しました。その後は、各地のカラオケ大会に出まくってました。それで、スカウトしていただいて…。
これからも、演歌を歌い続けます!
──目標とされていた歌手デビューが叶い、デビュー曲「海雪」も大ヒット。率直に、いまのお気持ちは?
こんなに早く注目していただけるようになるなんて、夢のようです。
──うたまっぷは「歌詞」をテーマにした音楽サイトなのですが、「海雪」の詞の中で、好きなフレーズ、感動したフレーズなど、ありますか?
♪ ねぇ 愛してても・・・のところは、詞もメロディも好きですね。
──最後に、これからの予定、抱負をお聞かせください。
アルバム『カバーズ』となり、今年後半は、そのキャンペーンで全国各地に出かけます。これからも、ずっと、演歌・歌謡曲を歌っていきたいと思っています。もっともっと、若い方に、演歌・歌謡曲を伝えていきたいですね。
──ありがとうございました。
プロフィール
1981年9月4日、米国ペンシルヴァニア州ピッツバーグ生まれ。本名:Jerome Charles White, Jr.(ジェローム・チャールズ・ホワイト・ジュニア)
日本人である祖母の影響を受け、幼少期より演歌を愛好。ピッツバーグ大学情報科学科卒業後、演歌歌手を志し来日。来日2ヶ月でNHKのど自慢に出場、合格。コンピュータエンジニアとして働きながら、各地のカラオケ大会で優勝・準優勝を重ねるうち、注目を集める存在となり、ビクターエンタテインメントにスカウトされる。08年2月、シングル「海雪」でデビュー。
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